健診バイトTOP > これで安心「健康診断」完全ガイド
健康診断を実施するにあたって、まず確認しておきたいのは、一般診療と健康診断とでは、受診者のモチベーションが異なるということです。一般診療の場合、患者は自らの意思で医療機関を受診するので、概ね協力的です。しかし健康診断の場合、会社の指示でやってくるという人も少なくないので、必ずしも協力的であるとは限りません。健康診断のために仕事を中断して来ているわけですから、健康診断をスムーズに進めるという配慮が求められます。とはいっても、スピードを追求して精度が落ちるようなことになってしまっては本末転倒です。限られた時間内で要領よく必要十分な診察を実施するには、以上のことを再認識したうえで、自らの臨床経験を上手に活用し、よりよい健康診断の実施を心がけましょう。
健康診断には、大きく分けて「一般健康診断」と「特殊健康診断」があります。ここで紹介する「定期健康診断」は、一般健康診断のカテゴリーに含まれます。
※その他、行政指導等に基づき「VDT作業」「騒音」「振動」など、31種類の健康診断があり、それぞれ規定された検査項目があります。
健康診断は、「施設健康診断」と「巡回健康診断」の2つに大別されます。前者は、健康診断実施施設(健康診断機関、一般医療機関など)に受診者が来所して行われます。後者は、事業所に健診スタッフが出向いて行われます。巡回健診では、1日に複数の事業所を回ることもあるので、施設健診よりも時間的な制約があることが多いため、より効率的な問診・診断が求められます。
以下の項目が基本的な定期健康診断における検査項目です。
健診当日の混雑具合などにもよりますが、定期健康診断における受診者の流れは、大体以下の通りです。この流れを覚えておくと、自分の役割や位置づけがわかりやすくなり、効率的な健診が実施できるようになります。また、当日は現場担当者に一声かけて簡単な打合せをしておくとスムーズに進行することができます。