健診バイトTOP > 健診バイトのお役立ちコラム > 看護師の仕事について > 千葉県の看護師の就業傾向
千葉県では看護職員や看護師の数が足りず、高齢化社会が進行するとこの問題は更に深刻化すると言われています。その現状や将来の予想はどのようになっているのでしょうか。ここでは看護職員や看護師の就業傾向と、キャリアを持つ人々に対する復職支援プログラムについて解説します。
千葉県の看護職に就く人々の数はここ数年、確実に増加しています。平成12年(2000年)は35,065 人だった看護職員数は、平成22年(2010 年)には47,127人へと増加しました。増え方をみると、平成12年比では看護職員数全体で1.34 倍、看護師だけで1.55 倍となっています。
同じ期間における全国の看護職員の平成12年度比は総数で1.26、看護師で1.46なので、千葉県における増加率は全国平均を大きく上回っています。(参考=「平成22年千葉県衛生統計年報」)
では看護職員や看護師の数は十分に足りているのでしょうか。答えはその逆です。人口10万人に対する看護職員数は758.2 人で、これは全国ランキングでは第45位です(全国平均は1089.9人)。また、看護師は523.7人で、こちらは全国第46位(同744.0人)ということになってしまいます。(参考=厚生労働省「平成22年 衛生行政報告例」)
つまり、数は増えていても、人口当たりでみると、千葉県は全国で最も看護職員、看護師の数が不足している県なのです。
そこで、千葉県の看護職員は一体どれくらい必要なのかをみてみましょう。
地域医療において、現在、医療機関が担うべき診療機能を維持するために確保しなければならない看護職員数を「必要看護職員数」と言います。この必要看護職員数(中位推計)は、平成27年(2015年)は64,150人とされています。
10年後の平成37年(2025年)は78,160人です。これに対し、供給看護職員数は、平成27年(2015年)は52,780 人、平成37年(2025年)には64,090 人となるとみられます。(平均増加数を用いた計算法による)
これは現時点で、看護職員が10,000人以上足りていないという数字です。高齢化が加速していく10年後はさらにその傾向が進み、14,000人の看護職員の数が足りなくなりそうです。看護職員の不足という問題は非常に深刻化しており、早急な対応策を講じることが求められています。
このような状況に対して現在、千葉県内の看護職員や看護師としてのキャリアを持つ人たちに向けて、復帰をうながすための活動が行われています。
たとえば公益社団法人 千葉県看護協会では、看護職のためのハローワークと言える無料職業紹介所「ナースセンター」を設置して再就業支援を行ったり、看護職再就職のための講習会を実施しています。また、各地域の医療機関でも復帰支援のための講習会、研修、セミナーなどが行われています。
いっぽうで各病院内に託児所が設けられたり、都合に合わせて柔軟にシフトが選べるなど再就業する人たちの働きやすさを考えた環境の整備も行われています。
復職支援のためのセミナーとはどのようなものなのでしょうか。再就業が求められている看護職員や看護師の多くは、子育てや介護などの理由で離職してしばらく働いていなかった「潜在看護師」と呼ばれる人たちです。
現場から遠ざかっていた分、新しい技術や知識、環境にすぐに対応できるかという不安や、体力面での心配も感じているかもしれません。復職支援セミナーの多くは、こうした不安や悩みを解消するためのものです。
最近の看護の動向、最新の医療機器の説明と取り扱い、新薬の知識、さらに再び看護職に就くことについての心構えについてなど……これらをもう一度学び、ときには話し合いや相談を行うことで、現在の現場に則した技術や知識を学べるだけでなく、以前の感覚や勘を取り戻すこともできます。
看護職のキャリアを持つ人々に対する需要は絶大です。全国的にみてもその数が最も不足している千葉県では、復職のためのプログラムを多く用意しています。ブランクがあってもう一度働く意思がある人は、この機会に復帰を考えてみてはいかがでしょう。
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